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​那須高原ジャージー農場 ~Comfortable Time~

以前は、もう少し麓の方で、日本の乳牛の99%といわれるホルスタイン種を主とした酪農業を営んでおりました。那須高原ジャージー農場のこの地に移転を決めたとき、標高720mから見下ろす素晴らしい景色の中で酪農業ができる喜びはひとしおでした。

 

しかし移転直前、忘れもしない2011年3月11日の東日本大震災。当たり前にあった日常が無慈悲に奪われたのは、ニュースなどを通して誰もが目にした光景だったのではないでしょうか。当然のことながら、酪農業も大変大きな影響を受けました。

移転して間もなく日常の仕事に加え、震災の影響で放牧できなく困っていた近隣の牧場のジャージー種を預かることに。更に縁あって、ほかの牧場からもジャージー種を引き取ることが続き、ジャージー種を主とした酪農経営を取り組むことを決意しました。

希少なジャージー種は、イギリス諸島の最南端「ジャージー島」が原産で、イギリス王室御用達の乳牛だったと言われております。ホルスタイン種とは異なることが多く、試行錯誤の繰り返しの日々でした。ジャージー種はホルスタイン種より栄養価が高いと言われますが、とても乳量が少ないため、近隣の牧場の事業を支援することは、その後も継続中です。

​しかし、せっかくなら支援に留まらず、当農場でも加工品を。との思いから、まずはソフトクリームの製造販売をスタート。お客様には美味しいものを食べて笑顔になって帰ってほしい。わたしたちの小さな思いは、逆に、沢山の励ましとなって返ってきました。

​「Comfortable Time」は、日常から離れて自然の中で十分な休息を取る、心も体もリセットしていただく、「ゆったり流れる心地いい時間」を意味します。皆様に安らぎを感じてもらえるよう、癒やしとなるような場所の提供が出来るよう、更に笑顔と喜びが循環していくよう、那須高原ジャージー農場は、一人ひとりの出逢いを大切にして進んでいきます。     

                             2022.3.21

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